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暁の弓は王太子を射抜く

暁の弓は王太子を射抜く

ヴァイオリンを弾く悪役令嬢の音色に魅せられた音楽家の貴公子が「君の音だけが俺を救う」と告白する。

著者: 星屑シリウス · 1話 · 3,732字

あらすじ

人前で笑うと頬が痛い。会話は三往復目で詰まる。そんな私が息をできるのは、屋根裏で亡き母のヴァイオリンを弾く時だけだった。「音楽狂いの悪役令嬢」——社交界の陰口を浴びながら七年。ある夜、水晶歌劇場で出会った若き首席奏者アルマン様は、誰にも言えぬ難聴を抱えていた。「君の音だけが、俺を救う」。届くあてもなく磨き続けた私の一音が、たった一人の耳の奥の膜を破った夜、物語は始まる。静寂と音色で紡ぐ、悪役令嬢の音楽恋愛譚。

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